オーストラリア チラゴードライブ2015

2015-08-17 08:15:25

オーストラリア チラゴードライブ2015

チラゴー情報が少ないので、わたしも共有します。ケアンズから2WDの小型車で日帰りしてきました。

チラゴー(Chillagoe)とは

オーストラリア北東部。ケアンズ(Cairns)から西へ215Km。熱帯雨林の向こう側。ガイドブックにはまったく載っておらず、いくつかの洞窟とへんな岩、溶鉱炉跡があるだけ。地図を見ると鉄道はあるが使われてなさそう。バスもなさそう。ツアーかレンタカーでいくしかない。雨期だと道中の川が増水してたどり着けないらしい。 アウトバックというオーストラリア的な風景を見るのであればオススメである。「水曜どうでしょう」のオーストラリア縦断で大泉さんが見た光景をお手軽に追体験するには悪くない。ハエ対策は不要。

チラゴー日帰りドライブ

2015年8月11日、2WD小型車のレンタカーでケアンズから日帰りを敢行。ケアンズ-マリーバ-チラゴーという行程となる。片道215Km。ガソリンは満タンにしておくこと。片道4時間みておくとよい。

■ケアンズ-マリーバ
ケアンズを8時に出発して、山を越える。いろは坂みたいな道を上下して1時間半くらい。途中、熱帯雨林を見下ろせる小さな駐車場がある。キュランダ(Kuranda)村をかすって、マリーバ(Mareeba)の町へ。町内には三菱とかマツダとかトヨタとかのディーラーがあって自動車業界の力に関心する。ここはチラゴーへ向かう行程における最後の大きな町である。町の中心部にコールス(Coles)というスーパーがあるのでここでトイレを済ませ、飲み物や食料品を調達すること。この先、買い物はできないと思った方がよさそう。チラゴーに小さいお店とガソリンスタンドはある。
■マリーバ-チラゴー
Burke Developmental Roadをひた走る。地図によるとマリーバから125Km。車窓の風景はサトウキビ畑、コーヒー農園、アリ塚と変化し、土の色も赤茶色に変わっていく。見ていて飽きることはない。道路上に動物がいるのでよそ見ばかりしては危険である。実際、轢かれた動物を散見する。カンガルーも轢かれてるねえ。牛も道路脇でうろうろしている。道中、いくつか町はあるが小さな店しかなさそう。鉄道と並走したり交差したりする。ペットフォード(Petford)駅が写真映えする。ここにチラゴー洞窟ツアーのカンバンがある。鉄道が小川を越える橋が木製なのでひとごとながら強度が心配になるが、Savannalanderという観光列車が週イチで通るくらいとのこと。所々で増水注意の標識を見かける。すれちがうのはランドクルーザーとかトラックばかりである(といっても数台)。3連の長大タンクローリーともすれ違い、スケールの大きさを感じる。行程の最後の32Kmほどは舗装されてない道の方が長い。小型車ではタイヤにやさしくゆっくりと30-40Km/hくらいで走った方がよい。石もはねるのでレンタカーはMaximum Coverが無難である。対向車とすれ違うたびに舞い上がった土でなにも見えなくなる。土ぼこり対策なのか散水車で水を撒いており、このせいで泥が車にこびりつくのが逆にイヤーン。切り出した大理石が置いてあるところもある。
■チラゴー到着
ケアンズから4時間くらいかけてチラゴーへ到着。町の中の道路はさすがに舗装されている。大通りの右側(北側というか)にThe Hubという施設があり、ここが観光案内所的な役割。ケアンズ側から入った通りを直進して右側。「The Hub」というカンバンが見える。逆側からだとカンバンが見えず入れない。ここで洞窟見学ツアーのチケットを買える。清潔なトイレもある。裏庭にベンチがあるのでコールスで買ったパンをここで食べた。レンジャーみたいなひとも食事している。ここには草食動物の糞がいっぱい落ちていてなんだこりゃ。われわれ以外の観光客は2組。地元のおじさんにケイブの予約はどこかと聞いてみたら、ああ、ケイフはここだよと教えてくれた。ありがとう、おじさん。ブじゃなくてフですか。
■チラゴー洞窟見学
洞窟ツアーはとくに迎えがあるわけでなくセルフで集合場所まで行く。集合場所への道は未舗装である。途中「次のガソリンスタンド560Km先」というカンバンを見てオーストラリアの本気を知る。洞窟見学は意外と参加者がいて30名くらい。我々以外は全員白人である。全員に電球が配られて探検気分が出る。案内人はさっきThe Hubで食事していたレンジャーである。ある程度おもしろくしゃべっているらしく所々笑いがおこっているがさっぱりわからない。というか全部わからない。レンジャーさん、スミマセンでした。サンダルでもなんとかいけそうだが運動靴がよさそう。洞窟ツアーは9:00、11:00、13:30の3回ある。すべて別の洞窟へ行く。今回はチラゴー到着が遅かったので3回目の13:30しか参加できなかった。チケットはThe Hubでしか買えない。
  • 9:00 Donna Cave 60分 見映えがよいらしい。行けなかった。
  • 11:00 Trezkinn Cave 45分 見晴らしがよいらしい。行けなかった。
  • 13:30 Royal Arch Cave 90分 大きな部屋と化石があった。

    レンジャーさんのガイドなしでいける洞窟もあるが、明かりが必要なので上級者向け。と、The Hubでもらえるパンフレットに書いてある。

■バランシングロック
あまり観光スポットもないところなのでバランシングロックという岩を見に行く。ここも未舗装道路なので、ソローリと進む。途中、車の前をカンガルーが横切るというイベントがあり、やっぱこういうのほしいよねと自分的にはテンションがあがる。この辺の岩はどれも縦縞。小石は大理石かな?
■時間がなくて行けなかったところ
溶鉱炉跡(Smelter)。鉱山的にはウランも出るらしいけど別のところなのかしら。駅と飛行場も見ておきたかった。アボリジニの絵も見れなかった。
■The Hubへ戻る
16時頃、ケアンズへ帰る前にThe Hubでトイレを借りようと思ったが、トイレが閉まっていて残念。裏庭に野生のカンガルーがうろうろしていて、糞はコレだったかと納得。16:30頃出発。日没前にマリーバへ着くにはこのくらいがリミット。
■ケアンズへ帰還
マリーバにはコーヒー園もあるのだが時間がなくて行けなかった。マリーバのコールスでトイレを借りて、夕飯を買う。マリーバとキュランダの間で空を見上げたら満天の星空。道路沿いに車を止めて、星空を見る。月がなく晴れていたせいか肉眼で天の川がはっきりと見えた。死ぬまでには見ておきたいと思っていたので感激。予習不足で南十字星がどこだかわからずもったいないことをした。20:30頃、ケアンズに到着。宿で英語チラゴーツアーのパンフレットを発見。

あとしまつ

車にこびりついた赤土はケアンズ駅裏の洗車場で落とせる。ここではセルフで洗車できて、バズーカみたいに水を噴射する。日本と同じ。両替機もあるので札しかなくてもだいじょうぶ。コインを入れるだけなので英語ができなくてもだいじょうぶ。クレジットカードは使えない。

反省

観光スポットが多いわけではないので、まる1日いられれば十分だが、ケアンズから日帰りだと移動に時間がとられるので周りきれない。前日に食料・ガソリンをすべて整えて朝6時ケアンズ出発くらいでなんとか。道中の観光もするなら1泊くらいでちょうど良かったかも。1日め:キュランダ村で少々観光して、チラゴーに午後イチ着で午後の洞窟ツアーと村内観光スポットめぐり。チラゴーの夜は真っ暗で星明かりで影ができるらしい。2日め:午前の洞窟ツアーと帰りのマリーバでコーヒー園訪問くらいか。

チラゴーリンク集:

先人の情報のおかげで行くことができました。