8年ほどまえにカシオQV-100で撮影した写真がある。QV-100はメモリカードを持っておらず、しかもUSB接続など無く、シリアル接続である。しかも手元にあるのは旧Macのシリアル接続ケーブルとパソコンリンクソフトである。
このQV-100から写真画像を取り出すのが長年の懸案であったが、帰省を期にMacintosh SE/30を実家の物置から掘り出した。なんと内蔵時計は動いており、2時間ほど進んでいたものの、今日の日付になっていた。最後にCMOSの電池を交換したのは10年ほど前だったはずだが、結構動いていることに驚き。
パソコンリンクソフトのフロッピーディスクからソフトをインストールした。つつがなくインストールできたが、フロッピーディスクがかびていないことと、FD SuperDriveが動くことに驚く。ちゃんとイジェクト機構も動いた。
QV-100の画像ファイルは640x480サイズしかない。現代のパソコンなら一瞬で取り出せる大きさであるが、MC68030/16MHzは数分かけて取り出す。まずシリアル接続でデータを吸い出すのが遅く、その後、JPEGファイルに変換して出力するのがまた遅い。たった50枚しかないのに数時間かかって取り出した。
SE/30はいわゆる名機であるので、ノスタルジーに浸り、また使いたい気分になるかと思ったが、遅すぎてまったく使う気にならなかった。Ethernetカードを増設してあるので、メールくらいには使えるかもしれない。いちおうNetscape Navigator 2.0は動くが、白黒2値の狭い画面では通常使用は無理無理。1991年に買ったものだし、こんなもんか。キーボードはよかった。